一眼レフカメラの写真撮影が上手くなるには、まず共通する一眼レフカメラの基本知識を身につける必要があります!
一眼レフカメラを買ったはいいものの、最初は、「F値」「シャッタースピード」「ISO」と専門用語が出てきてよく分からないから、とにかくオートで撮るという方は少なくないでしょう。
しかし、オートだけだと、自分の撮りたいように撮る(背景をボカしたり、動きを止めて撮るなど)ことが難しいです。
せっかく一眼レフカメラを買ったなら、ちょっとだけでも勉強して自分の撮りたい写真を撮ってみましょう!
この記事では、一眼レフカメラ撮影で主に設定する基本項目「F値」「シャッタースピード」「ISO」の3つについてお話します。
※カメラの機種やメーカーによって、操作方法や機能が異なりますので、あらかじめご了承くださいm(_ _)m
◇ このページの目次 ◇
F値(絞り値)
F値(絞り値)とは、レンズの光を通す穴の大きさを表しています。
この穴が大きく開けば(F値はF1.4とかF2.8のように小さい値)、写真はより明るくピントが合う範囲は狭く(背景がボケる)なります。
逆にあまり開かない(F8とかF22のように大きい値)ように設定すると、写真は暗くピントが合う範囲が広く(背景がボケない)なります。
上の写真はF値によるボケ感の違いを示したものです。
基本的にF値はこのボケ感を変えたい時に変更するものとなります。
同時に明るさ(以下露出)も変わってしまいますが、その分シャッタースピードで調整することになります。
シャッタースピード
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間を示すものになります。
シャッタースピードが早いほど、その分光を取り込む時間が減って暗くなり、遅いほど明るくなります。
また、シャッタースピードが早いほど動いているものを止めて撮影することができ、遅いほどブレを出すことができます。
写真の場合は、子供の運動会の様子や、ペットの走り回っている様子、つまり動いている被写体をぶれなく撮りたい場合はシャッタースピードを上げて撮影することになります。
逆に、例えば以下の滝の写真のように、あえてシャッタースピードを遅く設定し、水の流れを白い糸線のように撮影することも可能です。
ISO
写真の露出は、上記「F値(絞り値)」と「シャッタースピード」によって決まります。
しかし撮影周囲が暗い場合、F値を低くしても十分な光を取り込めず、シャッタスピードもかなり遅くしなければならない場合があります。
そうすると起きてしまうのが手ぶれで、手ぶれを解決するためにあるのが「ISO」です。
ISOとは一言で言えば光を受ける感度であり、低ければ感度が低く、高ければ感度が高くなります。
つまり、ISOを高くすると、少しの光でも明るく撮影することができるようになります。
上の写真はF値とシャッタースピードは同じで、ISOのみ変更したそれぞれの写真です。
ISO1000の場合はちょっと明るすぎると思いますが、その分シャッタースピードを早く設定することによって、手ぶれのない写真を最適な露出で撮影できるようになるのです。
しかし、ISOは高ければ高いほどノイズが出るという弱点があり、ISOは低ければ低いほど綺麗な映像になるのです。
ですので、極力照明を入れるなど、撮影環境を明るくし、ISOをできるだけ上げずに撮影することがポイントにもなります。
まとめ
大きく開く(F値が小さい)ほど明るくてボケる写真
小さく開く(F値が大きい)ほど暗くてボケない写真
遅いほど明るくてブレやすい写真
早いほど暗くてブレにくい写真
高いほど明るくブレにくいが、ざらつきのある写真
低いほど暗くブレやすいが、ざらつきのない写真
理屈さえ分かってしまえばあまり難しくないと思いますので、後はいろいろ実際に設定を変えて撮影してみることが一番です。
設定を変えるだけで、全然写りの違う写真が撮れるので、設定を調整することも楽しくなります♪そして、慣れてくると設定に時間がかからないようになりますよ(๑╹ω╹๑ )
お試しあれ〜♪
ボディ:Canon 7D
レンズ:EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II